脳神経内科のご案内
脳神経内科について当院で特に力をいれている分野のご紹介

当院で特に力をいれている分野には以下のようなものがあります。

① 認知症・・・物忘れ、およびそれに伴う様々な症状(妄想、幻覚、性格変化、徘徊など)

自分やご家族の、もの忘れで悩んでおられる方はよくいらっしゃることと思います。すべてが認知症とは限りませんが、高齢化社会の現在、認知症はとてもありふれた病気となっています。そのため困っておられる患者さん、ご家族の方々も大勢いらしゃることでしょう。認知症には、治療可能なもの(例えば特発性正常圧水頭症や甲状腺機能低下症によるものなど)もあります。しかし、多くは、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症など未だ完治することは困難なものが占めております。

治すのは難しくても、しばらくの間、状態を良くしたり、気分的に落ち着いていただいて、周りのご家族も、患者様本人も機嫌良く過ごしやすくしてあげることは可能です。当院では、それらの認知症の診断、治療をおこない、また日常遭遇する様々な問題へのご家族からの相談をお受けし、共に解決策を探っていく努力をおこなっております。また、認知症以外に合併している内科疾患の診療も含めて、一人の患者さんを総合的に診療するように心がけています。一部、精神症状の非常に強い患者さんや若年の患者さんは、精神科の専門医療機関で詳しい検査をして頂くようにする場合もありますが、診断を受けられた後のフォローは患者さん・ご家族のご希望に応じてできるだけお引きうけするようにしております。

② 慢性頭痛・・・長年繰り返す頭痛、いわゆる「頭痛持ち」

以前から繰り返す頭痛で悩まれている方はよくいらっしゃいますよね。これは持病だから仕方ない、と割り切って市販の頭痛薬などで済まされている方も多いのではないでしょうか?確かにそれで改善し、回数も少ないものであれば問題ないと思います。しかし、仕事や余暇に差し支えるくらいひどい時もあるようでしたら、一度、お医者さんにみてもらうこともご検討ください。

まずは脳に何か大きな病気がないかどうかは一度くらいは調べてみる必要があるかもしれません。しかし多くの方はおそらく、慢性頭痛、いわゆる「頭痛持ち」ということになるでしょう。頭痛の時に、これまで使用していた頭痛薬がなかなか効かない、または頻度が多くて困っているといった方は、一度ご相談ください。

③ 神経難病・・・パーキンソン病、パーキンソン関連疾患、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、など

世の中には、未だ十分には原因が明らかではなく、徐々に進行する脳・脊髄・末梢神経・筋肉などの病気が存在します。その中には、パーキンソン病のように発症の仕組みがある程度は解明され、それに応じて治療薬も開発されてきている病気もあります。しかし多くの病気にはまだ十分な治療法がないため、困っておられる患者さんも多いかと思います。

これらの解決には、今は残念ながら日進月歩の医学研究に期待するしかありません。しかし、現時点でできる治療や様々な悩みや疑問に対して私の及ぶ範囲でできる限りお応えすることは、当院の目標でもあります。とくにパーキンソン病でお困りの方は一度ご相談ください。

④ 動脈硬化性疾患の予防、脳血管障害の再発予防

生活様式・食生活の欧米化、高齢化社会を迎えた現在、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリック症候群など様々な生活習慣病の頻度が増え、それに伴って、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化性疾患も増加の一途をたどっております。当院は特に生活習慣病の予防やコントロールに力を入れることにより、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの血管の病気を防ぐことを目指しています。

私は、勤務医時代、様々な脳神経疾患のうち特に脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)の予防や治療に興味をもっておこなってきました。脳血管障害は一旦起こすと後遺症をもらたすことが多く、患者さんのその後の人生に多大な影響を及ぼします。「脳を守る」ことを目標に、高血圧、脂質異常症、糖尿病、メタボリック症候群など様々な生活習慣病のコントロールに力を入れていきたいと考えています。

⑤ 睡眠時無呼吸症候群/むずむず脚症候群

睡眠時無呼吸症候群

日中に異常な眠気があり、眠ってはいけないときにでもつい居眠りしてしまう方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。思っているよりも、よくみられる病気です。ご家族から、睡眠中にいびきをよくかく、息が止まっていることがある、などといわれた経験がある方はご注意ください。十分にねむったはずなのに日中のだるさや眠気がとれない以外に、起床時の頭痛や早朝の高血圧や治療してもなかなかよくならない高血圧の原因にもなっていることがあります。

また放置すると、糖尿病や脳卒中にもつながるといわれています。肥満症の方が多いですが、そうでない人もいらっしゃいます。当院では外来(在宅)で簡単にできる検査も用意しています。実際に睡眠時無呼吸症候群の診断のついた方には、CPAP(持続的に鼻マスクで気道に陽圧をかける方法)とい治療法もおこなっています。

むずむず脚症候群

じっと座っているときや横になっている時に、「むずむずする」「虫が這っている」など脚を中心になんともいえない不快感を訴える患者さんがおられます。この病気は医師の間でもまだあまり知られていないため、病院に行ってもなかなか理解してもらえないことも少なくありません。夕方から夜間にかけて現れやすいため、睡眠障害の原因になることもあります。カフェインやアルコールなどの生活習慣を見直すことで改善する場合もありますが、それで改善しないときにはドーパミンの働きを補う薬などの治療法があります。

⑥ 漢方診療

現代医学の進歩は、それまで治療困難であった多くの病気で苦しむ患者様に福音をもたらしてきました。しかし、私が日常の診療をしていて強く感じることは、多くの患者様の訴えに真剣に耳を傾ければ傾けるほど、西洋医学の治療や薬ではどうにも不足な部分がまだ数多く残っているということです。

そのため当院では、東洋医学的な治療も取り入れるよう努めています。今のところは、漢方薬を使用して、漢方の得意分野に対して重点的に利用しています。認知症の周辺症状、めまい、慢性胃炎、冷え性などには特に有効だと思います。

⑦ その他(めまい、ふらつき、など)

その他、脳神経内科に関連するということで日常的によく診療している病気はめまい、ふらつきなどです。これらはその中に様々な疾患が含まれ、原因も一様ではありません。診断や治療に苦慮することも多々あります。

その都度、詳細な問診と診察をおこない、必要な検査をし、重篤な疾患を見逃さないことを主眼にしております。上記の漢方なども組み合わせ、様々な方法で、少しでも症状が改善するよう努めております。

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