脳神経内科のご案内
認知症とは、脳の病気や障害によって記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。
これは特定の病名ではなく、さまざまな原因によって生じる症状の総称です 。

認知症の主な種類

認知症にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因や症状が異なります。

1. アルツハイマー型認知症 ( アルツハイマー型認知症へ
最も一般的なタイプで、脳内に異常なたんぱく質(アミロイドβやタウ蛋白)が蓄積し、神経細胞が減少することで記憶障害や見当識障害が進行します 。

2. 血管性認知症
脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害によって発症します。症状は段階的に進行し、身体の麻痺や言語障害を伴うことがあります 。

3. レビー小体型認知症
脳内にレビー小体という異常なたんぱく質が蓄積することで発症します。幻視やパーキンソン症状(手足の震え、筋肉のこわばりなど)が特徴です 。

4. 前頭側頭型認知症(ピック病)
前頭葉や側頭葉の萎縮により、人格変化や行動異常が現れます。比較的若い年齢で発症することが多いです 。

主な認知症は上記4つになりますが、それ以外にも、

5. 嗜銀顆粒性認知症(Argyrophilic Grain Dementia: AGD)
80歳以上の高齢者に多く、主にタウ蛋白という異常たんぱくの蓄積により引き起こされます。症状はアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症と似ています。

6. 神経原線維変化型老年認知症SD-NFT(Senile Dementia of the Neurofibrillary Tangle type)
高齢者に多く、進行はゆるやかです。生前にはアルツハイマー型認知症と診断されていることも多い疾患です。

といったものがありますが、生前に診断されるのは難しいことが多いです。

軽度認知機能障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)(軽度認知機能障害MCIへ

 もうひとつ重要な状態として、軽度認知機能障害と呼ばれるものがあります。これは正常な加齢による物忘れと、認知症のあいだの中間段階にあたる状態で、記憶力など認知機能に明らかな低下はあるが、日常生活や社会生活には大きな支障がない状態とされています。また、認知症の前駆段階として注目されています。年間約10〜15%が認知症(特にアルツハイマー型)へ進行するとされています。一方で そのまま進行しないケース や、改善するケース もあるとされています。


認知症の主な症状
認知症の症状は大きく2つに分けられます。

  後者のほうが、より介護の負担になることが多いです。

予防と早期対応の重要性
現在、認知症を完全に治す治療法はありませんが、早期発見と適切な対応により進行を遅らせることが可能です。生活習慣の改善(バランスの取れた食事、適度な運動、社会活動への参加など)や、定期的な健康診断が予防につながります 。

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